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なぜマスクは供給過剰になっているのか?その3つの理由とは?

コロナウイルスの影響により、一時期日本でもマスク不足が嘆かれていました。しかし、現在ではマスクの需要は足りており、むしろ供給過剰になってしまっていると指摘されています。

マスクの消費量は4月から週に6000万枚の水準だったにも関わらず、4月の第4週には4850万枚まで落ち込んでいます。しかし、同じ期間におけるマスクの生産量は約8500万枚に達しました。つまり、4月末の時点で消費されずに売れ残ってるマスクが、4000万枚近く発生していることになります。

なぜ、マスクはこのように供給過剰になってしまったのか、その背景を紐解いていきます。

異業種によるマスクの生産・販売

マスクが供給過剰になってしまった原因として、異業種によるマスクの生産・販売が考えられます。日本ではコロナウイルスの影響で深刻なマスク不足に陥ったことから、様々な業界からマスクを生産・販売しようという企業が現れました。

アイリスオーヤマやシャープ、トリニティ、アートネイチャーなど大手の企業がマスク業界に参入し、マスクの供給量が増える見通しができました。

マスクの国内供給量はもともと月に4億枚程度でしたが、コロナウイルス感染拡大を政府はメーカーに増産を要請し、補助金を出すなどして3月には月6億枚まで生産量は増えていました。

それを受けて、「5月、6月頃にはマスクの供給も追いついてくるのではないか」と言われており、そんな中で、異業種によるマスクの生産・販売が行われ、マスクの生産量はさらに増加し、現在ではマスクが供給過剰となってしまっています。

手作りマスクの普及

家庭でマスクを手作りしている、ということもマスクが供給過剰となってしまってる理由の一つです。コロナウイルスが感染拡大する前までは、布製のマスクというものはあまり見かけませんでした。

しかし、コロナウイルスの感染拡大を受けて、「マスクは買わなくても自分で作ることができる」という認識が広がりました。マスクを作成すること自体は難しいことではなく、家庭用のミシンで気軽に作成することができます。

そのため、YouTubeなどではマスクを手作りする動画がたくさんアップされ、それを見ながらマスクを手作りする人が増えました。布製のマスクは洗濯して何回も使用することができるため、必然的にマスクを購入する機会も減ります。

また、縫わなくてもハンカチとゴムで簡単に作れるマスクなどが、テレビやSNSなどで紹介され、マスクそのものを買う必要性が無くなり始めました。

感染者の減少

感染者が減少しているため、マスクの需要が無くなってきているということも理由の一つです。緊急事態宣言が解かれ、コロナウイルス感染拡大の収束の兆しが見え始めました。

一時期は感染者の拡大により、医療崩壊の可能性も危惧され、医療現場でもマスク不足が嘆かれていましたが、感染者の数も減少しているため医療現場でもマスクを使う頻度が少なくなりました。

また、コロナウイルス感染拡大の収束の兆しが見え始めたことで、街中でマスクをしてない人の姿も見受けられます。

今後はさらにマスクの供給過剰が酷くなる見通し

コロナウイルスの感染拡により、政府が国内マスクメーカーの生産量の80%を受け取る「公的マスク買取契約」は6月末で終了します。その後は、さらに供給過剰がひどくなる見通しです。

それを受けて、マスク業界では政府に対して、マスク輸出禁止措置の緩和を求める声が大きくなっています。日本ではマスクは供給過剰となっていますが、世界に目を向けてみるとまだまだマスクの需要は高いです。そのため、今後の日本のマスクの輸出に期待が高まる声も聞こえてきています。