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インバウンドの流れは今後どうなるのか3つのシナリオを立てて推測

新型コロナウイルスのせいで日本の経済を支えている要素の1つであるインバウンドが崩れかけています。

コロナ禍が続けば、インバウンドの復活どころか、これから先どうなるのか不透明です。

インバウンドの流れがどのような展開になっていくのか3つのシナリオより予測し解説していきます。

コロナによる緊急事態宣言によりインバウンドはほぼ皆無状態

日本政府観光局(JNTO)が集計したデータによると、2020年4月の日本を訪れた外国人観光客の数は前年の292万人から99.9%減って2900人となったことが判明しました。

インバウンド経済の面で特に重要な中国人観光客の数は前年4月で約72万人だったのに対し、今年の4月ではわずか200人ほどと激減したのです。

その原因はコロナウイルスの無症状感染者によるところが多く、感染拡大を食い止めるため日本は感染が蔓延している地域から外国人の入国を拒否し、日本国内でも感染が拡大していることから緊急事態宣言を発表したことで外国人観光客の入国を事実上抑制しました。

その影響でこれまで経済を下支えしてきたインバウンド戦略は崩れ、ほぼ皆無状態に陥ってしまったのです。

今後はどんな展開が予想される?インバウンドの流れについて

インバウンドの流れがどうなるのかはコロナウイルスの感染状況とワクチンが完成状況によって左右されます。

3つのシナリオを立てて考察し、インバウンドの流れがどのようになるのか説明していきます。

シナリオ1:数年間ワクチンが完成せず→外国人観光客の来訪ゼロが続く

新型コロナウイルスのワクチンが完成せず、コロナ感染の第二波・第三波などが押し寄せてきた場合、日本はおろか世界中で大変な事態が継続することになります。

そうなると外国人の入国規制が続くことになりインバウンドどころの話ではありません。

仮にワクチンが完成数年後だとして、コロナの流行がそれに応じて収束するとなれば、インバウンド経済の回復はそれからとなります。

またその時の政府に意向によりますが、外国人が日本に来ない期間が長くなればなるほどインバウンド効果は徐々に薄れ、経済政策の方針転換する可能性が大です。

シナリオ2:ワクチンが完成を待たずに一部で入国規制緩和→一部で外国人観光客の入国が許可

現実的な選択肢としてワクチンが完成を待たずに日本へやってくる外国人の入国規制を緩和した場合、感染が拡大していない地域から外国人観光客がやってくることが予想されます。

とは言え、インバウンド経済という視点で考えると中国人観光客が日本にお金を落としている(たくさん商品を買ってくれる)ので、インバウンドの復活は中国人観光客の誘致が前提になるでしょう。

しかし中国は新型コロナウイルスの発生源でもあり、慎重な対応が求められることから、直ちにインバウンド経済の復活となりません。

シナリオ3:2021年初頭に効果的なワクチンが完成→外国人観光客の流入がほぼ平常に

新型コロナウイルスにおけるワクチンが完成して、世界的に行き渡ればコロナの脅威に怯える必要がなくなります。

つまりこれまで通りの外国人観光客が日本を訪れるようになり、結果的には徐々にインバウンド経済が回復することになるでしょう。

これが1年延期された東京オリンピックまでに間に合うと、インバウンドのV字回復も見えてきます。