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ユニクロの「エアリズムマスク」は何故人気なのか?

6月19日に発売され即日完売したユニクロの「エアリズムマスク」。 現在でも品薄状態が続いており、手に入れることは非常に困難になっています。

ユニクロ以外にも夏用のマスクを出しているメーカーはたくさんあります。しかし、なぜユニクロの「エアリズムマスク」は人気が出ているのでしょうか。「エアリズムマスク」の人気の理由を探っていきたいと思います。

ベタつきにくい「エアリズム素材」が使われたマスク

ユニクロの「エアリズムマスク」の特徴は、汗をかいてもべたつきにくい「エアリズム素材」が使われているということです。マスク自体は三層構造になっており、価格も比較的安く3枚組990円(税抜き)となっています。

しかし、ネット上ではその装着感について賛否が巻き起こっています。「普通の不織布マスクとあまり変わらない」という意見もあれば、「エアリズム素材を使っているのでひんやりする」、「しっかりとフィットしてべたつかない」など、否定派の意見もあれば肯定派の意見もあります。

しかし、このような否定的な意見がある中でも人気があるのには、人間の心理のある効果が働いていると言われています。

「プライミング効果」により人気商品となる

ユニクロの「エアリズムマスク」の人気の理由は、人間の心理を巧みに利用した「プライミング効果」によるといわれています。

「エアリズム素材」はユニクロの夏用の素材として高い認知度を誇っています。もともと「エアリズム素材」が使われた下着は人気があり、「ひんやりした冷感で夏でも快適」というイメージがあります。

そのような素材をマスクにも使うということで、「エアリズム素材の下着は涼しいから、エアリズム素材を使ったマスクも涼しいに違いない」という心理的効果が働きました。それにより、新型コロナウイルス感染の最中にも関わらず、発売初日の6月19日にはユニクロに長蛇の列ができる現象を巻き起こしました。

まだ実際に使ったこともない商品をこれだけの人が欲しくなり、実際に購入する裏側にはこのような人間の心理を巧みに利用した戦略があったのです。

ユニクロの経営陣は時代の変化を敏感に読み取り、「新型コロナウイルスにより夏でもマスクが必要となるだろう」と考え、「夏場に必要なマスク=エアリズム素材を使った清涼感を感じることができるマスク」とう答えにたどり着きました。

また、「エアリズムマスク」を販売する時期も絶妙でした。「本格的に夏の暑さが到来する前で、まだ誰も夏用のマスクを持っていない」という時期に販売したこともユニクロのマスクが人気となった要因でもあります。

ユニクロの「エアリズムマスク」が人気だということもあり、その他のメーカーもユニクロの後を追って夏用のマスクはたくさん販売するでしょう。しかし、「エアリズムマスク」を超える人気商品を発売するには、「エアリズムマスク」を超える販売戦略が必要となってくるのではないでしょうか。