Retailers Place
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店員の確保が難しくなっている話

働く人口の高齢化に伴い、求人倍率は上昇傾向にあります。

その中で入職者数の多いのが卸売業・小売業で、入職者数と同時に離職者も多く、従業員が定着しにくい業種と言われています。

厚生労働省HPでは、成27年度の調査で、新卒3年以内における小売業の離職率は大卒者で4割、高校生で5割にも上ります。

店員の仕事とは

小売業は、卸売業者から仕入れた商品を店員が陳列し、直接消費者へ販売するのが主な業務で、実店舗では店員の確保が何より大切です。

店員の仕事は販売だけではなく、仕入れた商品の陳列、レジ打ち、棚卸しなど多岐に渡ります。

小売業の店員の仕事は、学歴や職歴に左右されず採用されやすいですが、なぜ定着しないのでしょうか。

離職率が高い5つの原因

混雑する品川

基本的にアパレル業界や飲食業の店舗では開店時間が長く、定休日が少ない傾向にあります。

シフト制や交代制を取っていても、人が足りなければ残業や休日出勤せざるを得ない事も多いでしょう。

主に店員が辞めてしまう理由としては、次の5つが代表的なものです。

・勤務時間が長い、サービス残業が多い

・商品の陳列などで重い荷物の運搬や長時間の立ち仕事

・賃金が安い

・接客によるストレス

・残った商品の在庫処分やアパレル業界では商品の宣伝のため、購入せざるを得ないこともある。

上記のような理由から、体を壊したり、金銭的に将来の不安を感じたりし、退職を考える原因となっています。

・店員の労働環境が改善されない背景

では、なぜこういった店員の労働環境は改善されないのでしょうか。

その理由として、実店舗の出店そのものが鈍化していることが挙げられます。

ネットショッピングやメルカリなど個人同士で商品の売買を行うフリマアプリなどが大幅に普及し、いろいろな商品が自宅に居ながらスマホやパソコンで購入できるようになりました。

ネットショッピングや実店舗を持たないので、製造工場や倉庫から直接消費者に配送されます。

メルカリなどのフリマアプリは、個人同士の交渉で中古品が安く手に入ります。

それに対し、実店舗を出店するには、店舗に並べる商品の確保、在庫管理、賃料や管理費、光熱費、人件費がかかります。

莫大な費用を掛けて店舗を出店しても、お客様が来なければ売り上げは減少します。

赤字を避けるため人件費削除し、ますます店員一人一人の負担は増えていき、店員がさらに辞めていくという悪循環になります。

では、こういった実店舗は今後必要なくなってしまうのでしょうか。

実店舗の役割が変化すれば、店員の働き方も変わる

ファストファッションで有名なGUが、商品の試着のみ出来る店舗をオープンしました。

店内で商品は購入できず、気に入った商品はスマホアプリで購入する仕組みです。

店内では商品スタイルの提案や試着のみが行えます。

この方法だと、在庫管理の必要がないため、店舗面積が少なくて済みます。

また大量の商品の陳列などの必要がなく、レジ打ちや現金管理の作業も必要ありません。

閉店後のレジ締めなどの作業も必要なく、サービス残業もなくなるでしょう。

その分、店員さんがゆっくりと接客に集中できることになりますし、店内に在庫を抱えない分品切れの心配がない、店内に多く商品を提案できるなどの利点があります。

店舗管理に掛かる費用が減れば、人件費にかける費用も増えるでしょう。

このように実店舗の役割を変える事で、店員一人に掛かる負担は少なくなり、店員さんの働き方も変わり、離職も少なくなっていくといえるのではないでしょうか。