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無人型コンビニの出店?

ドミナント戦略と呼ばれる特定の地域への集中的な出店ラッシュによって、コンビニエンスストアは日本全国の小売業の勢力図を塗り替えてきました。

不動産オーナーにとっては、長期間にわたって賃貸を継続してくれるコンビニは、とても魅力的な入居者です。

しかし、これから数年間でコンビニの存続が危ぶまれるような強敵が現れると予想されています。その強敵とは、無人型コンビニです。

無人型コンビニは、その名の通り、店舗内にスタッフがいない営業形態のコンビニのことです。スマートフォンとクレジットカードの活用によって自動的に決済が行われるためレジさえ存在しません。

保有されている物件の近くに既にコンビニがあるため、コンビニの新規入居が期待できない不動産オーナーの方にとっては、無人型コンビニの出店ラッシュが大きなチャンスになるかもしれません。

無人型コンビニの特徴や仕組み、そして無人型コンビニに賃貸するために備えておくべきことについて解説します。

無人型コンビニの特徴

無人型コンビニに入店したお客さんは、従来型のコンビニのように「いらっしゃいませ」という声に迎えられることはありません。

ところどころに商品陳列のためのスタッフがいる可能性がありますが、レジ係を含めて来客に対応するスタッフは、ひとりもいません。

お客さんは店内を周りながら目的の商品を見つけたら、商品カゴなどを利用せず、バッグやポケットなどに商品を入れます。

そして、欲しい商品を手に入れたら、そのままレジに立ち寄ることなく店から出ていってしまいます。

無人型コンビニの仕組み

アメリカではAmazon、日本ではJRが積極的に開発を進めている無人型コンビニは、スマートフォンを中心としたIT技術によって成り立っています。

無人型コンビニの入り口には、駅の改札のような装置があり、店舗を訪れたお客さんはまずスマートフォンを取り出して改札に付属した装置にかざします。

店内の天井には無数のセンサーが取り付けられており、店内の顧客の行動をチェックしています。どの商品を手に取り、そしてバッグやポケットに入れたのかをセンサーが読み取っているのです。

防犯カメラ

お客さんが持ち帰った商品の情報は、クレジットカードによる決済システムへと伝えられ、レジを通すことなくクレジットカードから商品代金が差し引かれます。

無人型コンビニの出店ラッシュ?

すでに飽和状態のコンビニの出店スピードが減速するなかで、新業態である無人型コンビニの出店が検討され、導入させれていく可能性が出ています。

ローソンなどの既存のコンビニチェーンでも無人型コンビニの実験が行われていますが、AmazonやJRが街の小売商戦に新規参入してくることが予想されます。

無人型コンビニ

スタッフがいないという物珍しさだけでなく、レジでの精算を待たなくても商品が購入できるという利便性の高さから、無人型コンビニの出店がはじまると一気に勢力図に変化が生まれそうです。

好立地の路面物件を所有されている不動産オーナーの方にとっては、新たなテナント需要が生まれることになります。

無人型コンビニが出店する物件の条件

インターネットやセンサー技術を活用した業態である無人型コンビニですが、通信のための回線容量や、電気の容量などは入居のための絶対条件とはなりません。

既存のコンビニと同じく、やはり立地や駐車場スペースの確保などが無人型コンビニの出店には重要な条件となります。

また、以前はコンビニが入居していたものの、何らかの事情によって退去してしまった物件については、そのままの状態で無人型コンビニに賃貸できる可能性があります。

無人型コンビニの出店ラッシュまとめ

まるで未来のSF映画のような営業形態である無人型コンビニですが、アメリカでは既に実際の店舗が稼働しはじめており、日本での出店も予想されています。

保有物件の近隣にコンビニがあるために、コンビニチェーンへの賃貸の機会を逃していた不動産オーナーの方にとっては、無人型コンビニの出店はニュースとなるでしょう。

これまでの常識を覆す新しい業態であるため、賃貸の希望がきても少し不安に感じられることがあるでしょう。

しかし、無人型コンビニの店内は、いわば防犯カメラだらけの状態であるため、セキュリティ対策という点でも既存のコンビニよりも優れています。

小売業界にとっては数年に一度の大きな変革期が近づいています。不動産オーナーの皆さまは、この流れに乗り遅れないようにアンテナを張っておいてください。