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若者の消費は縮小傾向?!縮小市場の活路はどこに?

第一生命経済研究所が2019年12月に発表した「若者消費」に関する報告書によると、 20~30代の消費総額は、年々減少傾向にあり、2018年は2003年と比較して、1/3の消費がなくなったことになると報告しています。
減少傾向となっている若者消費に、販売側はどのような対策を取るべきなのでしょうか?

20代、30代はお金を使わない?!

出典元:ぱくたそ

第一生命経済研究所の報告書によると、2003年から2018年の間に、20代から30代を調査対象とした家計の支出(消費)の総額を調査した結果、2003年には47.6兆円あった消費総額が、2018年には、31.7兆円となり、約16兆円も減少していることが明らかになりました。
これは、物価の下落や、若者世帯の収入の減少など様々な要因があり、単純比較ができないものではありますが、全体的に20代や30代は消費しない傾向にあるという結果ともいうことができるでしょう。

収入を消費に回すのではなく貯蓄へ

出典元:ぱくたそ

若者の消費が減っているからと言って、苦しい生活をしているのか、というと一概にもそうとも言えない結果も同報告書から引用できます。
20代から30代の月平均の可処分所得は2003年から2018年までに、3.8%増えているという結果になっています。これは急激に上昇してはいませんが、横ばいとなっていると言えます。
にもかかわらず、消費支出だけが増えていないということは、20代から30代の若者は、消費していない所得分を貯蓄に回しているということになります。
これは、社会保障や年金問題など、将来に対する不安が大きいニュースが多い中で、若者はもらった給料や収入を消費に回すのではなく、貯蓄に回しているものと考えられます。

若者市場は縮小?!その中に見られる特徴は?

出典元:ぱくたそ

報告書からわかることは、若者たちは以前と比べると、無暗にお金を使わなくなったということです。こうした市場の中で、若者を対象とした商品やサービスを提供する事業者が厳しい事業環境にさらされていることが分かります。
洋服に関しても、ユニクロに代表されるファストファッションが堅調ですが、それ以外のアパレル業種は、そこまで伸びてはいません。自動車に関しても、現在では新車の販売については海外マーケットをターゲット市場として見ているケースが多く見られます。
もっとも、若者も全く消費をしないというわけではありません。
タピオカなど、若者を中心に大ヒットした商品などもあり、若者の支持を集められれば貯蓄を持っている分、消費を引き出すことも可能なのではないかと考えます。
お金を使わない傾向ということは、「安くていいものを長く」使う傾向にもあると推測することもできます。
口コミや、企業情報などがインターネットなどで容易に入手できる状況において、顧客の商品を見る目が養われた結果、価格に見合う品質と判断できない商品にお金を使わない傾向が進んでいるということも言えます。

参考文献:
縮小する若者消費、1/3が失われた
~15 年間で 32 兆円に減少~ (第一生命経済研究所)
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/pdf/macro/2019/kuma1912012ET.pdf