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2020年後半のインバウンド需要はどうなるか?

日本政府観光局から驚くべき統計が発表されました。2020年6月の訪日外客数の推計値は2600人で、前年同月比で-99.9%だったのです。観光業界にとっては厳しいデータですが、今後のインバウンド需要がどうなるか考察してみたいと思います。

日本の入国制限の緩和

日本政府は、7月22日に東アジアと東南アジアの12か国との間で、ビジネス往来の再開に向けた協議を始める方針を明らかにしました。その中には、中国、韓国、台湾などインバウンド回復に欠かせないアジアの国々が含まれています。

先立って協議を進めていたタイ、ベトナム、ニュージーランド、オーストラリアを含めると、アジアの広範囲の国が入国制限の緩和対象になります。

ビジネス往来の再開はインバウンド回復の第一歩です。具体的な案はまだ出ていませんが、EU諸国のような各国間の往来再開が期待されています。

2020年前半のインバウンド需要

2020年1月には、中国から92万人を超える旅行者が日本を訪れていました。同年6月では、訪日外客数は全体で2600人と大幅に減少しましたが、その中でも中国からの旅行客は最多の300人でした。次いで、韓国とベトナムの旅行者が100人ずつです。

その中国では現在、国内の旅行産業が盛り上がりを見せています。これまで海外旅行をしていた層が国内旅行を楽しむようになったので、各国で入国規制が始まる前よりも国内需要が増しているからです。日本の入国制限が緩和された後、この旅行者がどれだけ日本に戻って来てくれるか、観光業界からの注目が集まっています。

観光業界は長期的に強い

過去にも日本の観光業界は幾度となく大きな打撃を受けてきました。オイルショック、9.11、東日本大震災などの際にも、観光業界は急激な落ち込みを経験しています。ですが、その後は必ず観光需要が回復し、業績は右肩上がりになってきました。

現在の新型コロナウィルスは驚異ですが、必ず観光業界は復活できると歴史が教えてくれています。インバウンド需要が回復するまでは、業界全体で国内の旅行者向けの新しいサービスを提供するなど、変化が求められるでしょう。

清潔を求めて日本へ

日本には世界トップレベルの清潔さがあります。感染は怖いけれど旅行を楽しみたいという旅行者にとって、今後の日本は安心して訪れることができるオアシス的な存在になるでしょう。

訪日旅行者がより安心して旅行が楽しめるような新しい観光サービスの追求は、まだ始まったばかりです。コロナ禍で退化せず、さらに進化をしてアフターコロナの観光業界を盛り上げていきましょう。